慧一之水 えいちのみず

不思議な体験

記憶の底にある母親の話。

 

俺は長崎県の大島という島で生まれた。

その後、池島という炭鉱の島に移り住んだ。

 

その大島に住んでいた3年の間に起こった出来事。

 

俺の記憶が正しければ、親戚にケン坊ってお兄ちゃんがいた。

親父の姉の息子。

 

まぁ3歳なのでうっすらとした記憶しかないが、ケン坊のお母さんの顔は全く覚えていない。

 

そのケン坊のお母さんが急死した。

畳の上に血を吐いて倒れていたようだ。

 

徹底的に捜査をしたらしいが、犯人はわからず。

しかし、疑わしいのは旦那さん。

 

ただ、決定的な証拠がなく、結局お蔵入りとなった事件・・・。

 

が!

ここからが少し怖い話となる。

 

お葬式の夜、誰かがいきなり大声をあげて発狂し出した。

 

「この〜よくも殺したな〜」

と、旦那さんに向かって罵声を浴びせたらしい。

 

周りは呆然として見ていたが、母が怖かったって言ってた。

その後の話は俺も聞いたんだろうが、そこまでの内容は忘れた。

 

ただ、母はよく、親戚が集まると、この話をしていた記憶だけはある。

 

それから何年か後に、今度は親父の兄貴が一酸化中毒で亡くなった。

その場に居合わせた4人ともだと。

 

みんな不可思議な死に方をされる東家だなと思った次第でした。

親父(生みの親)はどこへいるんだろうね・・・。

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