慧一之水 えいちのみず

現代農業の問題点2

第二の問題点

 

アンモニウムイオンを固定するためには、対イオンである硫酸イオンが使われます。

硫酸イオンは2価のマイナスイオンであり、2個のアンモニアイオン(+)を固定することが出来るので、化学肥料を作るには、非常に有効な資材です。

しかし、硫酸アンモニウムイオンが使われた後に残るものは硫酸イオンです。硫酸イオンは可溶性イオンであるため、植物は容易に吸収することが出来ます。そして毛細管現象により、根から枝・葉・実の隅々まで運ばれ、そこで水素と結合し、硫酸を生成します。

硫酸は、植物の細胞を破壊し、虫や菌が生活しやすい条件を作るのです。

そして、硫酸が豊富に存在する土壌内では、ミミズや線虫、もちろん微生物も生存出来ない死の世界が作られるのです。現在の雨の成分は硫酸であり、PM2.5の約25%は硫酸イオンです。

 

世界中のほとんどの植物は、化学肥料と酸性雨及びPM2.5によるダメージを受けているのです。

 

第三の問題点

前述したような土壌条件を変えるため(土壌内に残留する硫酸を中和する方法として)石灰を投入していきます。しかし石灰はセメントの材料であり、酸性に傾いた土壌を中性にすることには役立ちますが、土を固くしてしまいます。

これを繰り返していると作土層(植物が根を張ることの出来る土の深さ)を極めて浅くし、固くして、岩盤層を作ってしまいます。

植物は最低でも約50センチの作土層が必要なのですが、現代農業により作られる一般的な作土層は15~20センチより浅くなってしまうのです。その為、植物はミネラルを中心とした、十分な栄養を吸収することが出来なくなります。

 

 

 

 

 

 

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