「土の中で起きていること硝酸・塩酸・硫酸」 太田先生講演会から抜粋❶
「土の中で起きていること硝酸・塩酸・硫酸」
日本では人工透析の患者さんが約36万人。2万人の患者さんが1年間に亡くなり、3万人の患者さんが人工透析に入るので年間1万人増えるという計算です。
そしてその予備軍が約1200万人。
人口の約1割となります。
何故こんなに多いのでしょうか。
日本の場合は農民だけに限定していません。
初め、私はよく分からなかったのですがその原因が野菜にあることが少しづつ分かってきました。
窒素は我々の体を作るために大切な元素です。
これは動物だけではなく植物や昆虫、微生物にとっても同じことです。
そして、窒素は元来土の中には存在しません。空気中の78%を占める元素です。
この窒素は3本の手でつながっており中々切れないのです。
その為、長い時間をかけ微生物がこれを切り離していきます。
しかし、この世には極めて厳格な掟があります。この菌を窒素固定菌と呼ぶのですがトマトにはトマトのキュウリにはキュウリのとかぼちゃにはかぼちゃのと明確に分けられているのです。
そしてこの窒素を植物は硝酸イオン(NO3-)という形で吸い上げます。
ですから自然農法では生産量が稼げないのです。
しかし、もし肥料を土にいれるとなるとどうでしょうか。
植物は元来土の中に窒素がない事を知っていますので、あれば全て吸い上げようとします。
そのため、硝酸イオン過多になるのです。
水に溶け植物体内に入った硝酸イオンは植物が光合成によって作った水素イオンと容易に結合し硝酸になります。