太田先生の独り言 ルワンダでの成果4
強電解水(シンノウル)の世界デビューでしたが、このようにまるで妾扱いのようであり、皆、腫れ物に触るような対応に終始したため華々しいデビューとはいきませんでした。
今、30年前自衛隊がルアンダに送られたことを知っている人も少なくなりました。
ましてや現地の状況を知っている人の数も本当に少なくなりました。しかし、世界で初めて実践で使用された強電解水は今でも自衛隊内部では装備品として陸上自衛隊の野戦病院、各方面隊の病院、自衛隊中央病院、防衛医科大病院、そして海上自衛隊のすべての艦艇等で日常的に使われています。
今はほとんどが「ホシザキ電機」製の機械に変わっていますが・・・・(ホシザキ電機は界面活性剤による環境汚染を防ぐために積極的に強電解水(シンノウル)の普及に努めている会社です。)性能的には30年前のシオノギの装置とはあまり変わっておりませんが、自衛隊には塩分を抜く技術もあり、さほど困っているようには見えません。
しかし、今から30年前自衛隊の医官が述べたことは真実をついていると言ってよいと私は思います。
当時、この技術の研究開発を行っていた人たちも同じ気持ちだったと思うのです。
私はこうした問題を解決しなければこの技術の未来はないと確信し、塩野社長、高橋君の意向に沿って開発を行っていたわけです。