慧一之水 えいちのみず

太田博士の独り言5 慧一之水

それではここで少し視点を変えてみましょう。

何故、突然今から約40年前に欧米から化学薬剤が日本に大量に入ってくることとなったのか、その背景について見ていこうと思います。

 

今から51年前アメリカで原因及び治療法のわからない病気が多発し、特に子供たちに集中する傾向が見られました。また、家庭内暴力、狂乱、猟奇殺人、精神異常なども多くみられ、国としての原因究明調査が始まりました。

アメリカ副大統領候補にもなったことがあるジョージ・マクガバン上院議員が委員長となり1973年「アメリカ上院栄養特別委員会」が発足されました。そしてその2年後の1975年に克明な事例の収集、分析などを経て一つの報告書が政府に提出されました。この報告は委員長であったマクガバン氏の名前を取って一般的に「マクガバン報告」といわれ、現在のアメリカの健康や農業、畜産などアメリカ人の食に対するあり方を決める大切な指針でもあります。

  マクガバン報告    ジョージ・マクガバン上院議員

この報告書に書かれていることは大きく4点です。

まず第一に「癌、糖尿病、脳卒中アトピー性皮膚炎、等細胞が汚染されて起る退行性疾患や凶悪犯罪の真の原因はミネラルイオンの慢性的な欠乏にあること。」

第二点目として「慢性的なミネラルイオンの欠乏はインスタント食材や加工食品の氾濫にあり、そのベースには農薬や化学肥料の使いすぎることにあること。」

そして、三点目は「このような細胞単位の病気は医薬品、注射、手術等では治らないこと。」

最後には「食事内容の改善が治療法の全てである」ということなのです。

 

アメリカ政府はこの報告書に基づき今後100年間の計画で「全米土壌改良計画」を立案し、オーガニック野菜、果物、自然のまま育てた家畜等の生産にはいりました。今年でほぼそれから50年経過し、現在約430万ha(1haは100m×100m)の大地で完全無農薬、脱化学肥料農法が行われています。

 

現在のアメリカでは約5000万人の人たちがその恩恵に与っているといわれています。

(430万haというのは日本の全耕作地の約半分の大きさとなります。)そうした食料を日々頂いている人には退行性疾患等の症状はほとんど見られないといわれていますし、仮にかかったとしてもすぐに改善するともいわれています。

 

そうなると、そこで使われなくなった化学肥料、農薬、様々な疾患の治療薬(化学薬品)は一体どこに行くのでしょう。いや、どこに行ったのでしょう。

その多くが日本に来て、そして、この国の中で消化されなかったものが中国や東南アジア、中南米へと流されていきました。

中国や東南アジアの国々へは先般の戦争で多大な迷惑をかけたことに対してのお詫びとして、また、中南米には多くの日本人を移民として受け入れてくれたことに対する感謝の気持ちとして無償で送られたのです。

 

ご存じの通り海外の土地は日本の土地と比べ極めて脆弱であり、微生物の量、種類、活性度を見る指針では中国は日本の平均の1/60、アルゼンチンの土地は日本の1/280しか力がないといわれております。そうしたところで農薬や化学肥料が大量に使われるとすぐに土地が死んでしまいます。

 

アルゼンチンの経済危機の真の原因はこうしたことにあると結論付けている知識人は少なくありません。

ブラジルのサンパウロ州グランチンゲータ市では日本人だというと、殺されるかもしれないので嘘でも日本人といわないようにと強く釘を刺されます。

 

何故なら日本から送った化学肥料や農薬がこの地で生産されていた「黄金コーヒー」の農地を全て破壊し、全く生産できなくしたからです。

グランチンゲータはブラジルコーヒーのメッカでもあります。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

特集